暮らしのなかに「ステキ」と感じる空間があれば、毎日の暮らしにゆとりが生まれてきます。外構の空
間作りを考えるには、家族がワクワクするような、たのしいイメージをみんなで持ち寄りましよう。
 
ご家族の「今」を整理してみる

さあ、ご家族でオリジナルのプランをつくってみましよう。
まずは現状の把握をすることから始めます。
 
●家族構成とライフスタイル
★パパ ○年齢:36歳  ○職業:会社員(メーカーの営業マン)
趣味:釣り、スキューバタイヒング、日曜大工
朝6時30分出勤、夜20時帰宅。週末は子どもと遊びたいと思っている。
★ママ ○年齢:33歳  ○職業:主婦  ○趣味:ガ一デニング、ポーリング
○奥様グループとのファミリーレストランでのコミュニケーションが日課。
 カルチャースクールでガーデニングを体験。
 庭を花でいっぱいにしたいと考えている。外まわりの収納で大悩み。
★息子 ○年齢:3歳
わんぱく盛りで、砂遊びが大好き。最近やっと三輪車に乗れるようになる。
 お父さんとのボール遊びが楽しみ。
★祖父母 ○年齢:祖父70歳、祖母65歳
○あまり外に出かけずに、家の中でのんぴりと暮らしている。
 和風の趣が好き。
 祖父の友達が飼っている鯉をたまに見に行くのが楽しみ。
●住宅環境
物件:新築一戸建て 外観は洋風
 広さ70坪 玄関北入り
○自動車の保有:有 自動車
 (国産のワゴン車1台)
○近隣環境:閑静な住宅街なので、
 近隣にも緑豊かなオープンスタイル
 が多い。
 
みんなで要望の話し合い
何回も家族会議を重ねた方が、よい外構づくりができます。一人ひとりの希望を出し合い、優先順位を決め、プランづくりを進めましょう。
 
ぜったい砂場とブランコがほしい。
ケン太君とも遊べるもん!
ガーデニングができるようにしたいわ。
お花と緑をいっぱいにしましよう!
釣り道具をしまう場所があるといいな。


和風のお庭なんかいいわよね。
竹とかあるとね。
池なんかがあるといいよな。
立派な鯉を見ながらゆっくりと・・・・。

「したいこと」と「できること」はちがいます!

1.家族の成長
最優先事項を大切にしながら、予算を最大限に生かしましよう。年とともに成長できるプランを考えるべきです。
3.周辺状況
せっかくのお庭も、隣の家や道路から丸見えだったら困りものですね。
ご家族のプライパシーの保護を考える必要もあります。
2.方角
日当たりによって、できることや植栽の種類もちがってきます。日陰などのマイナス要素も、それを活かす工夫も大切です。
4.建物との関係
外構部分だけを考えてイメージづくりをするのは禁物。せっかく建てた建物本体とのコーディネイトを考慮する必要があります。
 
「したい」の優先順位(メインテーマの決定)
ご家族で話し合った結果をもとに、外構づくりの優先順位を決めます。
 
 

子どもの笑顔あふれるプライべートカーデン
〜遊び場となる砂場とブランコをメインに〜

 
 
 
●庭の一画にガーデニングスぺースをつくる。
●釣り道具などをしまう収納スペースをつくる。
●水のある暮らしのため、小さな池をつくる。

サブテーマは全部いちどに実現できなくても5年後、10年後のためにとっておくのも良いでしよう。
今回は予算の都合上池と収納スぺースは3年後につくることにしました。
 
建物とのコーディネイトイメージ
周辺もオープンスタイルが多いため、やはり全体的に開放感を表現したい。子供たちが元気に自然とふれあいながら遊べる、縁を中心としたイメージにしたい。
 
配置する(ゾーニング)
メインテーマをもとに、敷地図に必要な内容を入れてみましよう。方位やスぺース同士の関連性に注目すれば、自然にべストな配置が見つかるはずです。


「風」に気をつけましょう

天候の条件によって、配置も変わります。風の強い場所では防風垣を作るなどの工夫が必要かもしれません。

「水」に気をつけましょう
水はけの悪い場所では排水作業が必要となったりします。ぜひ、外構づくりの専門家にご相談ください。
 
プランイメージを実際に描く

上記のイメージテーマをもとlこ、3次元CADを利用して作成したカラーパース図です。さまざまな条件
をクリアして、家族みんなの願いを満たす外見プランを仕上げます。今にも家族のような楽しそうな笑い声が聞こえてきそうですね。
 
外構づくりのご予算lこついて<お庭だって成長するもの>
住まいの外構づくりに当てるご予算を考えると、イメージとおりの計画をするのは無理がある場合が多いかもしれません。5年後、10年後のイメージを考えながら、時間をかけて外構づくりをしていくのも、ご家族の成長とともに楽しみになります。