家を囲う塀・フェンスを選ぶ
 
 
 ひとことで塀と言っても、さまざまな種類があります。まずは素材から選びましょう。
化粧ブロック タイル貼り 自然石
すっきりした外構を演出し、どんなタイプにも調和します。 上品さと格式が感じられる、お洒落なタイプです。 ナチュラルな風合いは、植栽の緑にもほどよく調和します。
吹付け仕上げ レンガ積み 生け垣
塀があまり強く主張せずに、フェンスのデザインを引き立てます。 あたたかみの感じられる、ヨーロピアンタイプと言えます。アンティークタイプも人気です。 緑とフェンスとの組み合わせは、圧迫感を解消します。
 
コストパフォーマンスだけを求めるのなら、ブロック塀があります。
価格的魅力はあるものの、強度面には不安要素があると言われます。
また、ブロックは裸状態のため、せっかくの新築の家も、引き立ちが弱まってしまいます。
 
 
門と塀との相性は、高さのバランスが大きな要素となります。
基本的に塀は設置状態で門扉の高さに対して+100〜200mmが理想的です。
 

 
 
フェンスは自分のイメージと、暮らしに必要な機能で選ぶことができます。
そして、レンガや生垣と組み合わせて、さまざまな顔をつくり上げることができます。
 
■門扉とのバランスを考える
 
フェンスのサイズは使い勝手が良く、用途に合わせて選べるようにバリエーションがあります。
門扉の高さとブロックの上に設置した時のバランスをふまえて、最も適したサイズが選べます。
 
フェンスサイズ

高さ(H)

600mm
800mm
1,000mm
 
■フェンスの種類
 
フェンスには連続フェンスとブロックフェンスの2つのタイプがあります。
連続フェンスはさらに、自由柱タイプと間仕切柱タイプがあります。 
 
●連続フェンス ●ブロックフェンス
■自由柱タイプ ■間仕切柱タイプ
場所を選ばず、自由に付けられます。
フェンスを支える柱を敷地内に設置するため、外観がすっきり。正面使いが多いのが特徴です。
フェンスとフェンスの間に柱を設置して、表裏のない表現が出来ます。
主に敷地境界用として使われます。
ブロックとブロックの間に挟むようにして納めるタイプです。
 
 
■デザインコーディネイト
 
現在販売されている門扉やフェンスは、全体のバランスを崩さず、コーディネイトしやすいように、ペアで取り揃えられているものが大半です。ペアにならない場合には、類似デザインを選んでコーディネイトします。ただしフェンスは場所によってデザインを変えることもありますから、すべてを同じにすることはありません。
 
●コーディネイト例
アルミ形材の場合 アルミ鋳物の場合
木製の場合 木調ラミネートの場合
 
■カラーコーディネイト
 
イメージ通りに外構や庭まわりをつくるには、「色」という要素はとても重要。
建物やその他の外構部分とのバランスを考えた色の選び方のポイントをおさえましょう。
 

基本色を選んで全体をコーディネイト

外構や庭の基本となる色の設定をします。どのような色を基本にするかは、外構全体、ひいては住まい全体のイメージに大きく影響します。

ワンポイントアドバイス

屋根の色が派手で、周辺との調和が難しい場合 外構、庭にアクセントカラーを使うと、屋根の派手さが緩和されます。
1階と2階の外壁が違う場合 どちらかを基本色にします。一般的に、1階は重厚さ、2階には軽さをもった素材を使うことが多いので、軽さをベースにすることが多いです。
外壁は明るい色だが、全体は落ち着いた雰囲気にしたい。 外壁の同系色で、より濃い色を選び、重厚感を出します。
全体を淡い色でまとめたいが、少し味気ない感じがする。 植栽にコントラストの強い花を選んで、表情を豊かにします。
 
 
隣地周辺を見渡すと、各場所に求められるフェンスの機能が異なります。
正面ばかりでなく、周辺環境も考慮した選び方をしましょう。

 

門まわリ正面

「家の顔」として機能させるため、門扉やレンガとの調和と全体イメージを考慮して選びます。
採光用
[セミオープン]
目隠し採光用
[セミオープン]
目隠し用
[クローズド]
敷地の内外から光が通り、門まわりを明るくするタイプ。
オープンとクローズドの両面性を持ちます。
視線を遮りながら明るさを保つタイプ。 敷地外からの視線をカットするクローズドタイプ。
アルミ形材 アルミ鋳物 木製 木調ラミネート

アルミ形材+アクリル

 

組合わせ用

アルミ形材

 

木調ラミネート

 

隣地境界

しっかりと境界を付ける配慮も、長く暮らすためには必要なことです。
境界仕切り 目隠し用
隣りの家との境界を明確にするためのフェンス。 隣りの家の庭、キッチン、バスルームなどから視線を防ぐためのフェンス。隣家の視線位置を合わせたフェンスを選びます。
アルミ形材 スチール
1枚 組合わせ
 

機能フェンス

建物状況、ライフスタイル及び全体イメージに合わせて、付帯的な機能を考えてみましょう。
傾斜地用 和風 生垣
勾配のある場所で用いるフェンス。
雪の多い地域の定番です。また、
手すりが付いているため、高齢者
住宅にもふさわしい商品です。
和風住宅、和風の庭をつくるために用いられる情緒ゆたかなフェンスです。 つる性植物をからませて、緑豊かな生垣フェンスをつくりあげます。